午後マルシェ:アンヴェールへ。

 美味しいパンが食べたいし、新鮮な野菜も買いたいし、魚も久々に買おうか・・と思った時が朝であれば、選択肢は多い。
 ところが冷蔵庫の中身が乏しいと気づくのが昼を過ぎてしまえば、かなり選択肢は狭まる。マルシェの営業時間はパリ市マルシェ情報によると朝7〜8時頃に始まり14時前後に終わると書かれている。が、たいていどこのマルシェも朝に始まって、昼を過ぎる頃にはほとんど終わっている。品物も売り切れて、片付けをし始める店もある。特に魚屋は撤収が早い。

 加えてパン屋も、昔からのスタイルだと朝早くに開店するので、品揃えが充実しているのは午前中であることが多い。

サクレクール寺院

 パリで最も高いモンマルトルの丘は、パン屋激戦区で新しいパン屋も多い。若い世代がつくる新しいパンは常に注目の的。当然このあたりには、観光客が多いので、午後になっても品揃えが充実している店がほとんど。しかも毎週金曜日にふもとの「Anvers アンヴェール」駅で開かれるマルシェは、午後15時から始まる。
 パリには約80のマルシェがあるが、午後にやっているマルシェは常設市場を除くと6カ所しかない。 その中の一つがこのアンヴェールマルシェだ。


 そんなわけで、金曜日の午後に、新鮮な魚と野菜、美味しいパンも買おうと思い立ったら、迷わずモンマルトルの丘を目指す。 パリにはほとんど坂がないので、モンマルトルに向かう時だけ坂を登ることになる。神戸やリヨンの人からすれば、まだまだかわいい坂だろうけれど、普段平坦な道しか歩いていないと、ふもとの緩やかな勾配でも息があがる。
 都合よく、サクレクール寺院へ向かう道の途中には次々にパン屋があるので、どれを買おうかとウィンドーを覗き、休憩しながら歩く。

パリのマルシェ・アンヴェール
マルシェの新鮮な野菜たち

 マルシェに到着すると、16時頃だった。冬のパリは16時半が日没時間なので、どのスタンドもライトをつけて営業している。このアンヴェールマルシェには、モンマルトル帰りの観光客も訪れるが、地元の人も多く活気がある。
 新鮮な果物や野菜、シャルキュトリーや、そのまま食べられる惣菜もある。

パリのマルシェ・アンヴェール
活気ある市場には新鮮な魚介類も揃う

 このマルシェは、規模こそ大きくないが、野菜も果物もいつも新鮮ものが揃っている。魚介類は種類も豊富なので、いろいろ選べる。
 チーズは大規模なマルシェに比べるとやや品揃えは少なめだけれども、新鮮なシェーブル(ヤギ)のチーズやフレッシュチーズも多く、ちょこっと購入するにはちょうどいい。

パリのマルシェ・アンヴェール
マルシェのフレッシュなチーズ。

 隣の公園には、学校帰りの子供たちや、小さな子供を遊ばせる親、ペタンクを楽しむ大人など、さまざまな世代が集まっている。お腹を減らした子供たちは近隣のお店で買ったものを食べながらおしゃべりしていたりするので、マルシェで買ったものを食べながら、その様子を見るのも面白い。

パリのマルシェ・アンヴェール

 1月8日は、日本なら松の内をすぎるかどうかというところでまだ正月気分だが、フランスはクリスマスが冬のメインで、正月は1月1日を過ぎると途端に通常モードに戻る感じ。
 この日のマルシェはもう冬のパリの日常という感じだった。

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2021年1月8日(金)マルシェ・アンヴェール

2021/01/08金曜日 Marché Anvers
隣の公園の中も歩いています。ペタンクに興じる人、ベビーフットなども映っています。

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