■パリのマルシェNo.28 – 12区 Ledru-Rollin (ルドリュ-ロラン)

　バスチーユ広場（Place de la Bastille）に建っている7月革命記念柱（Colonne de Juillet）。この柱の上で輝いているのが、「バスティーユの天使（Le Génie de la Liberté・自由の精霊）」と呼ばれる黄金の天使だ。右足を後ろに跳ね上げて、左足一本で立っているのだが、その左尻から南東へ伸びる通りがリヨン通り（Rue de Lyon）だ。名前の通りバスチーユ広場からリヨン駅（Gare De Lyon Paris）の方向へと続いている。このリヨン通りを5分（500m）ほど歩き、あと数ブロックでリヨン駅というところにあるルドリュロラン通り（Avenue Ledru Rollin）にルドリュロランマルシェは立つ。通りの南側、歩道の片側のワンブロックのみの小さなマルシェ。

　木曜日は、パリで最も大きいマルシェが徒歩5分のバスチーユ広場で開かれるので、ルドリュロランのマルシェは閑散としている。バスチーユまで行くほどではないという程度の少量の買い物や、高齢者がゆっくり買い物を済ませるだけ。
　一方の土曜日は、木曜日に比べると店の数も客の数も増える。といっても、野菜&果物、魚、チーズ、花、シャルキュトリーなど数軒が並んでいるだけで地元客が中心。リヨン駅から近いといっても、ローストチキン（プレロティ・Poulet rôti・鶏の丸焼き）以外は食材中心なので、観光客やこれから旅行に・・という人が買えるものはない。

　マルシェの終端には、名前が変わってしまったが元バゲットコンクール入賞店のBoulangerie Line（235 Rue de Bercy, 75012 Paris）があるが、マルシェが開かれる土曜日は休みなのでご注意を。その少し先には、フィガロ紙が選ぶパリで一番美味しいチーズケーキ屋さんに選ばれたShe’s Cake（20 Avenue Ledru Rollin, 75012 Paris）がある。

　少し遠回りになるが、リヨン通りからドメニル通り（Avenue Daumesnil）を通ってマルシェに行くならば、「芸術の高架橋（Le viaduc des Arts）」として残っている旧パリ-ヴァンセンヌ線の高架が見られる。高架の上は、散歩道（プロムナード・プランテ・Coulée verte René-Dumont）として整備され、高架の下はインテリアショップ、ジャム製造販売所、テキスタイル専門店などお洒落な店が並んでいる。

12区 Marché Ledru-Rollin (ルドリュロラン)
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木曜日のルドリュロランマルシェ

土曜日のルドリュロランマルシェ