パリで最も高い丘「モンマルトルの丘」のふもと。サクレクール寺院へ行く時に降りる駅「Anvers アンヴェール」。
駅を降りると目の前にある « Square d’Anvers (スクエアアンヴェール)»には、さまざまな遊具がおかれ、小さな子供から高齢者まで、いつも多くの人の笑い声が聞こえている。この公園に沿って毎週金曜日に、マルシェアンヴェールが開催されている。
マルシェは午後15時から始まる。夕食の買い物に来る地元の人やモンマルトル観光帰りの人も立ち寄るので、いつも賑わっている。大規模なマルシェではないけれど、新鮮な野菜・魚・肉・オリーブ・イタリアン惣菜・レバノン料理・シャルキュトリー・ワイン・花・蜂蜜など店のバリエーションは豊富で見ているだけでも楽しい。価格はやや割高な印象だけれど、鮮度もいいので、妥当なところ。
お惣菜を買って、隣の公園に行けば、学校帰りの学生たちが同じように食べながらおしゃべりしていたり、ペタンクをする人を見ることもできるので、パリ市民の日常の中で食事を楽しむことができる。マルシェにパン屋はないが、すぐ前に「Panifica(パニフィカ)」というパン屋さんがあるし、モンマルトルは美味しいパン屋さんだらけなので、気になるお店で購入してからアンヴェールに向かうといいかもしれない。
またこの駅は、パリのデザイナーや服飾関係者が集まる布地専門店街へ行く駅でもある。ハンドメイド好きの人は、アンヴェール駅からサクレクール寺院の方向・「マックス・フルニー素朴派美術館(Halle Saint-Pierre)」を目指して歩けば、多くの生地屋さんを見ることができる。マックスフルニー美術館の前に有名な「Tissus Reine SA」「Marché Saint-Pierre – Dreyfus」の店がある。
15時からのマルシェという時間帯がなかなか絶妙で、ゆっくりモンマルトルの丘やサクレクール寺院を観光して、アンヴェールマルシェをのぞき、晩御飯を買って帰るとちょうどいい。まだ歩けそうならばオペラ座まで下りることもできる。
アンヴェールからオペラ座までは2km弱でゆるやかな下り坂。順調に歩けば30分ほどで、オペラ座やギャラリーラファイエットまで到着する。
途中、人気のパン屋「MAMICHE(マミッシュ)」や、少し西寄りのマルティール通り(Rue des Martyrs)を歩けば「Maison Arnaud Delmontel(メゾンアルノーデルモンテル)」・「Sébastien Gaudard(セバスチャンゴダール)」・「Maison Landemaine(メゾンランドゥメンヌ)」・「Farine&O(ファリーヌエオー)」と注目のパン屋が続々と並んでいる。
キッチン付のホテルやパリにお住まいの方ならば新鮮な産直野菜の「End Of The Field」や「Humphris」をのぞいて帰るのもおすすめ。
マルシェアンヴェールに行くと、もうすこし歩こうかな、という気になるのでスニーカーを履いて行くことを忘れないように。
14区 Marché Anvers (アンヴェール/アンヴェル)
information
place d’anvers
75009 Paris
[Métro / 最寄駅 ]
Anvers, ligne 2
●Googleマップ:
https://goo.gl/maps/w6pk672Fm7CZ4rkz8
●パリ市マルシェ情報:
https://www.paris.fr/equipements/marche-anvers-5471
●開催日時:
金曜日 15:00 〜 19:30頃まで
マルシェアンヴェールはこんな感じ