705日目- 2021/03/20土 ノートルダム大聖堂復旧工事の状況

 2021年3月20日土曜日 2019年4月15日の火災発生から705日目。

 3回目のコンフィヌモン(Confinement・外出制限)が始まってしまった。1回目のコンフィヌモンもちょうど1年前の3月17日から始まって5月まで続いた。この時は1日に一回1時間だけ、移動できる距離も限られていたので、通りには本当に人がいなくて、外を歩いているだけでなんとなく罪悪感を感じるような状態だった。オペラ座の前でも一人きり、シャンゼリゼ通りも独り占め。突然世界が止まった映画のワンシーンにいるような不思議な気分だった。

 さて2021年3月20日土曜日。3回目のコンフィヌモンの初日、ノートルダム周辺はどんな感じだろうか。

パリ・ロックダウン3回目初日
ノートルダムのあるシテ島を渡る際のセーヌ川の河岸。散歩や日光浴を楽しむ人でけっこうな人出だった。

家の前の通りにでた瞬間から、既に付近のレストランの屋外販売が始まっていて、いい匂いがするし、人も普通に歩いているし・・・。セーヌ川に到着すると、河岸は人でいっぱいだった。。。ノートルダムの周辺も、遠方から来たと思しき観光客はさすがにいないけれども、期待していたような人の少なさではなく、いつもよりやや人が少ない程度だった。

 今回の制限は、自宅から半径10km以内の移動が可能で、時間制限はない。前は必要だった外出時の外出許可証は身分証明書を携帯していれば不要。商店も前回同様のスーパーなどの食料品店や薬局に加えて本屋、レコード店、花屋、ホームセンターなどは開いている。これまでに比べてかなり制限がゆるいとはいえ、「外出制限」なのだから、不要不急の外出は避けて大人しく家で過ごすべきだと解釈するのは日本人的といえるのだろう。可能な範囲で毎日を楽しむパリジャンたちがパリ中を元気に闊歩していた。

パリ・ロックダウン初日。白塗り集団の行進
さらにこの日、不思議な白装束集団に遭遇。 Restez chez vous(レステ シェ ヴ)・・と大音量の音楽とセリフとともに不思議なパフォーマンスをしながら練り歩いていた。「家に居よう。政府の言うことを聴いて。人との距離を保って。。。」などという言葉を放っていたが、この集団が通りを占拠した上に、このパフォーマンスを見るのに人が立ち止まり、人だかりができていたので、本気でRestez chez vousと言う啓蒙活動をする気なのか、こういうパフォーマンスで逆に人を集めることでコンフィヌモンを選択した政府を馬鹿にしているのか、どちらなのかわからなかった。
YouTubeにUPしました
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2021年3月20日土曜日。3回目の外出制限開始の日のノートルダム大聖堂


A PARIS
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ノートルダム大聖堂火災復興工事705日目
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